汚泥・残渣処理の分野で、今、バイオ炭という技術が注目を集めています。 炭化技術自体は古くから存在しますが、近年の脱炭素への関心の高まりを受け、廃棄物処理、サーキュラーエコノミー、炭素貯留(CCS)といった観点から、再び脚光を浴びています。
私たちは、この炭化という分野において、”ちょっとオシャレに、誇らしく”取り組めるようなご提案をしています。
昨今の気候変動への関心の高まりの影響から、廃棄物処理の領域において注目を集めるが技術があります。それがバイオ炭です。
(気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による「第5次評価報告書」の中で、バイオ炭を土壌に投入することで温室効果ガスの削減効果が得られると発表。更に、世界全体の削減ポテンシャルを年間 66 億トン(CO2 換算)とする試算。その後「第6次評価報告書」では実現可能な数値として年間 11億トン(CO2 換算)の削減効果があると発表しています)。
バイオ炭は「燃焼しない水準に管理された酸素濃度の下、350℃超の温度でバイオマスを加熱して作られる固形物」と定義されています。要するに酸素供給を絶ち、燃焼させずに炭素以外を揮発させることで最後に炭素だけがのこる炭が出来上がるというものです。その利用用途はバイオマス発電設備の燃料・農地施用の2つが挙げられます。
バイオマス発電施設が脱炭素に寄与するという理由は、化石燃料など地中にある温室効果ガスを大気に放出をしないという点にあります。すでに大気に放出された炭素が、植物などが生育の過程で蓄えていたものが燃焼するため、クリーンなエネルギーといわれています。
バイオ炭は農地施用により土壌改良の効果が期待されています。一般に有機物を炭化すると多孔質になり、無数の微細の孔があると水分の吸着機能を生み出すため、土壌の保水性・保肥性等を改善する効果が期待されています。また、微生物の住処にもなるため、作物が良く育つ環境を整えると考えられており、実際に収穫量が増えたという報告も聞かれています。
三石ハイセラムでは、脱炭素社会を推進するため、このバイオ炭の製造装置の製造・販売事業を行っています。当社では、過熱水蒸気式炭化装置をご提案しています。
本装置は燃焼機構を持たず、電気により過熱水蒸気を生成することができます。また、既に蒸気を利用している事業所では、その蒸気を活用することも可能です。燃焼装置としての法的適用が不要となり、専任技術者の設定が要らないため、導入が容易にできます。
過熱蒸気には、バイオ炭製造に必要な無酸素状態を待つだけでなく、熱容量が大きく、熱伝導特性に優れているといった特長もあります。また、処理速度が速いため、ランニングコストの削減にも貢献します。
連続式であるため、処理対象物の投入に要する手間を削減することができます。メンテナンスも容易で、運用負荷が大幅に低減しています。
有機汚泥(食品製造業における余剰汚泥等)や林地残材等の処理においては、炭化という新たな活用手段が生まれます。生成されたバイオ炭は、農業分野における土壌改良材としての利用や、バイオマス燃料としての活用が期待されています。
バイオ炭の特性として、土壌の透水性、保水性、通気性の改善に寄与します。バイオ炭の活用により作物収穫量が〇%増えたという事例も報告されています。
バイオ炭を土壌改良剤として活用することによる炭素貯留は国際的にも認められたている方法です。
Jクレジット制度においても、バイオ炭による炭素貯留プロジェクトが実施されており、実際にクレジットの発行が行われています。
2024年7月に完成したテストプラントにて、バイオ炭のテスト製造を承っております。実際の生成プロセスをご体験いただき、バイオ炭の有効性を直接ご確認いただけます。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
バイオ炭に注目は高まっていますが、いまだ認知度が低いことは事実です。当社では「ゼロからわかるレポート」を作成をしました。まずは、バイオ炭がどのようなメリットがあるものなのか知りたいという方にお配りしています。
バイオ炭が注目を集めていることはわかったけど、もう少し詳しく知りたい!という方にレポートを作成しました!以下の問合せフォームより「レポート希望」と記入の上ご連絡ください。