ラミング材は、エアランマーや振動機を使用して充填するタイプの不定形耐火物です。
水分の有無で乾式ラミング材と湿式ラミング材に分類されます。
乾式ラミング材は、主に誘導加熱炉のライニングに使用される不定形耐火物です。
主に鋳鉄ではシリカ質、鋳鋼ではアルミナ-マグネシア質が使用されています。
用途 | 鋳鉄用誘導炉 |
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製品例 | MS-1、FS-40、S-3など |
操業条件に応じた、溶融シリカ質と天然シリカ質の製品をラインナップしています。
使用部位や炉の大きさに合わせて、ホウ酸添加量の異なる製品も取り揃えています。
用途 | 鋳鋼用誘導炉 |
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製品例 | RS-18M、RS-18SPなど |
シリカ質に比べて耐熱温度に優れており、溶湯温度の高い鋳鋼でも耐用性に優れています。
湿式ラミング材は、予め水などを加えて混錬された粒紛状の不定形耐火物です。
施工時の混錬が不要な点は、パッチング材と同様ですが、パッチング材に比べて水分量が少ないため、収縮や亀裂の発生などが少なく、緻密で耐食性にも優れています。
主にエアランマーを使用して、突き固めるように施工を行います。
用途 | 保持炉炉床、キュポラ溶解帯、誘導加熱炉補修など |
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製品例 | HAT-176、HAT-190、PZL-1など |
使用する場所の特性に応じて、アルミナ質、アルミナ-SiC質、SiC質、ジルコン質などの様々な材料を取り揃えています。