流し込みで固められた製品や、プレス成型された煉瓦は、トンネルキルン炉で高温長時間焼成され、硬く強い耐火煉瓦になります。
焼成工程では、炉へ入る台車に半製品を積み、温度の管理などを行います。
焼成温度は製品によって様々ですが1000℃以上です。 焼成前の半製品は、乾燥、余熱、本焼成、冷却などの区域をゆっくりと通過し、炉の最初の入り口に入った後、約数日かかって焼きあがって出てきます。
焼成には、重油やガスなどの燃料を使用しますが、私達は、このエネルギーを無駄にしない為に、焼成炉から出る熱風を集めて、工場内の乾燥炉の暖房などに使用しています。炉から大きなパイプがいくつも天井に張り巡らされているのは、熱風を乾燥場などに送っている為です。
トンネルキルンで焼成された耐火煉瓦を取り出し、異常がないかなどを確認しながら、検査や出荷の工程へつなぎます。