耐火物は、超高温で使用される為、その耐火物がどの程度の温度まで耐えられるかが重要です。
様々な試験が行われますが、目安のひとつとして古くから有名なものが、ゼーゲルコーンに耐火度測定(軟化点測定法)です。
ドイツのH・ゼーゲルが考案した為、このように呼ばれています。
測定方法は、標準ゼーゲルコーンと被検体コーン数本を一緒に加熱し、被検体コーンに対する溶倒状態の標準ゼーゲルコーンの傾きなどから、耐火度を予測します。
耐火物は、非常に融点・沸点の高いものから成り、炉を支える素材である為、完全に溶けてしまってはいけません。変形が始まってその体裁を維持できなくなった様子をゼーゲルコーンがぐにゃりと曲がったような様子にあてはめてイメージしてみましょう。
一般的に‘耐火物’と呼ばれるものは、従前はSK26判の温度以上に耐えられることとされていましたが、現在は、1500℃の温度以上の耐火煉瓦および最高使用温度が800℃以上の不定形耐火物を指します。
SK | 溶倒温度℃ | SK | 溶倒温度℃ |
---|---|---|---|
02a | 1060 | 19 | 1520 |
01a | 1080 | 20 | 1530 |
1a | 1100 | 26 | 1580 |
2a | 1120 | 27 | 1610 |
3a | 1140 | 28 | 1630 |
4a | 1160 | 29 | 1650 |
5a | 1180 | 30 | 1670 |
6a | 1200 | 31 | 1690 |
7 | 1230 | 32 | 1710 |
8 | 1250 | 33 | 1730 |
9 | 1280 | 34 | 1750 |
10 | 1300 | 35 | 1770 |
11 | 1320 | 36 | 1790 |
12 | 1350 | 37 | 1825 |
13 | 1380 | 38 | 1850 |
14 | 1410 | 39 | 1880 |
15 | 1435 | 40 | 1920 |
16 | 1460 | 41 | 1960 |
17 | 1480 | 42 | 2000 |
18 | 1500 |