耐火物について MENU
耐火物の種類(化学的分類)
耐火物は、化学反応性により、(C)酸性耐火物・(D)中性耐火物・(E)塩基性耐火物・(F)非酸化物系・複合系などに分類されます。
実際の製品づくりでは、原料となる鉱物の特性を生かし、組み合わせなどで開発されますがここでは、大まかに整理して説明します。
(C)酸性耐火物
SiO₂-Al₂O₃系
主要成分:SiO₂
主な用途:コークス炉、熱風炉、ガラス窯など
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- SiO₂>80%・・・ろう石質
- AlO₂O₃<45%・・シャモット質
主要成分:SiO₂、AlO₂O₃
主な用途:取鍋、キューポラ、高炉、熱風炉、コークス炉、加熱炉
主要成分:AlO₂O₃、SiO₂
主な用途高:炉、熱風炉、コークス炉、加熱炉など
ZrO₂系
主要成分:ZrO₂、SiO₂
主要成分:AlO₂O₃、ZrO₂、SiO₂主な用途:取鍋、ガラス窯
主要成分:ZrO₂
主な用途:ノズル
(D)中性耐火物
主要成分:AlO₂O₃
主要成分:Cr₂O₃
主な用途:ガラス窯など
(E)塩基性耐火物
主要成分:CaO
主要成分:CaO MgO
主な用途:精錬炉など
主要成分:MgO
主な用途:転炉、電気炉など
主要成分:MgO Cr₂O₃
主な用途:電気炉、精錬炉など
主要成分:MgO Al₂O₃
主な用途:セメントキルンなど
(F)非酸化物系耐火物、複合系耐火物
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- 非酸化物系・・・炭素質(C)、炭化珪素(SiC)、炭化珪素-黒鉛質(SiC)、窒化珪素質(Si₃N₄)など
主な用途:高炉、焼却炉、鋳造など
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- 複合系耐火物・・アルミナカーボン質、マグネシアカーボン質、炭化珪素含有質
主な用途:鋳造、電気炉、転炉、混銑車など